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【ラスボス編】アンサガRTAの見方~これさえ知ってればそれっぽいこと言えるアンサガRTA基礎知識3~

こんばんは、わいなぎです。今回はアンサガのラスボスであるカオス・ルーラーについて解説していきます。アンサガRTAの半分以上がこのカオス・ルーラーと戦うための準備と言っていいほどの強敵なのでその強さをじっくり語っていきたいと思います。

基本事項
ステータスの数字だけ見てもピンと来ないと思うので注釈を入れつつ解説していきます。
カオス・ルーラーのLPは合計69(79)もあり、さらにHPも20000と高いためこのHPを削っていかなければLPダメージは発生しません。


第1形態はHPが全快の状態から始まりますが行動回数は最大3回、攻撃も基本攻撃術を多様してくるなどまだそこまでの脅威ではありません。この第1形態のLP22を「奇数ターンに削り切ると第2形態(青)、偶数ターンに削り切ると第2形態(赤)」に移行します。

△第1形態
HP20000/20000 LP22 行動回数3

第2形態は前述のとおり第1形態の撃破ターンによってLPが異なります。赤形態は青形態かは胴体部分についている仮面の色で判断することができます。一応 青の方が無害な攻撃がやや多いこともありますが、RTAでは撃破ターンを調整して削るLP量が少ない赤にすることが一般的です。また、HPは最大HPの半分である10000まで削れた状態から始まります。

△第2形態(左:赤 右:青)
HP10000/20000 LP16(赤) LP26(青) 行動回数4

第3形態はLPが11と低めですが攻撃回数が5回と多く、長引くと直接の敗因になりかねない驚異的な形態です。またこの形態から高確率でLPダメージ3(※)を与えてくる滅殺剣を多用してきます。(※LPダメージ3は1回の攻撃でのLPダメージの最大値)

△第3形態
HP10000/20000 LP11 行動回数5

最終形態になるとHPが20000まで回復し、再びHPを削らなければLPダメージを与えられなくなります。さらにメイン攻撃が滅殺剣に移行、攻撃回数が 6~7回に増え全体にほぼ確定でLP3ダメージを与えてくるオーバーキルを使用するなどこれでもかと言わんばかりに畳み掛けてきます。
あと背景の色がガラッと変わるのでこれによって目押しがやりにくくなります。

△最終形態
HP20000 LP20 行動回数7

閉じと開き
カオス・ルーラー第1形態から第3形態ではグラフィックの翼が閉じている、翼が開いているという見た目によって閉じ状態と開き状態を確認することができます。閉じ状態と開き状態ではそれぞれ使用する攻撃が異なり、閉じ状態では行動が魔剣、ソードダンシング、混沌の吐息の3つの攻撃のみになります。また、防御力も閉じ状態のほうが高くなっています。
閉じと開きの変化は以下のように起こります。
1ターン:閉じ状態で開始
3の倍数ターン:こちらの攻撃が命中すると閉じ状態に移行
それ以外のターン:こちらの攻撃を命中させると確率で開閉

△左:閉じ 右:開き

各種攻撃紹介
カオス・ルーラーの主な攻撃を危険度付きで紹介していきます。危険度は筆者の独断と偏見で激高・高・中・低の4段階で表しています。

魔剣(危険度:低)
閉じ状態のメイン攻撃。カオス・ルーラーの行動の中でも1,2を争う癒やし行動であり、ほとんどのキャラクターはLPダメージを0か1に抑えられる。しかし、ジュディやアンリなどの最大HPが低いキャラクターは2削られてしまうこともあるため注意が必要。


ソードダンシング(危険度:中)
魔剣よりだいぶ攻撃力が高く、判定回数も多いためLPを3削られることも多い。連発されると苦しい展開になることが多いためそもそも使用されないことやディフレクトの発動を祈ることになる。


混沌の吐息(危険度:中)
対象を確率で気絶させる。HPが削られているとLPダメージを受けてしまうことも。気絶したキャラクターはレスキューで戦列から離脱させることで安全に回復を待つこともできるが、その分こちらの行動回数が減らされるため長期戦になりがち。レスキューせずとも2ターンほどで復帰することがよくあるため気絶したキャラクターを放置して強引に攻める展開も多々。


魔印(危険度:中~高)
第1・第2形態が開き状態でよく使用してくる禁術。ダメージに加え麻痺の追加効果。麻痺は混沌の吐息による気絶よりも復帰が難しいため放置は禁物。ただしこちらは水術「ピュリファイ」で治すことができる。逆に言えばピュリファイのないルートではかなり危険な攻撃となる。


カオスウェイブ(危険度:中)
第1・第2形態が開き状態でよく使用してくる攻撃。ダメージに加え悪夢の追加効果。眠ったキャラクターはピュリファイで治すことができ、またLPダメージを受けても起きる。ただし悪夢は眠り+起きたときに混乱という非常に嫌らしい状態異常で、混乱すると確率で行動がキャンセルされる。


ウィークネス(危険度:低~中)
対象のステータス「力」を下げる術。状態変化を解除する術や「力」を上昇させる術を持たないシナリオの場合は効果が永続する。そのため一部の主人公の物語ではアタッカーに刺さると高速ナブラのダメージが下がってしまうため大変なことになる。


滅殺剣(危険度:高)
第3形態開き状態から使用してくる強力な物理攻撃、ディフレクト可能。前述のとおり平然とLPダメージ3を与えてくるため連打されるとLPがあっという間に溶けてしまう。そのため長期戦もできず結果やられる前にやるが基本戦略となる。また追加効果で恐怖のステータス異常を与えてくる。恐怖は受けたキャラクターのリール目にモザイクがかかったようになって目押しがしにくくなり、閃きもできなくなる。さらに恐怖が重なると混乱に変化する。


異界の風(危険度:中)
開き状態で使用してくる全体攻撃。主人公によっては第1形態から使用してくるが、大体第3形態くらいからよく見られる。単体への攻撃力はそこまで強くはないのだが、戦闘に複数人出していると合計LPの削られ方が大変なことになるため非常に凶悪な全体攻撃と化す。


オーバーキル(危険度:高)
最終形態が使用してくる大変強力な全体攻撃。熱・冷・雷の複合属性でHP攻撃力は滅殺剣の約4倍。そのためこちらの最大HPを余裕で上回るHPダメージを叩き出してくるうえに攻撃判定の回数が5回もあるため全体にほぼ確定でLPダメージ3を与えてくる。当然連発されると敗北が見える。唯一の救いは6~7回ある行動のうち半分くらいを消費してくれることが多いためそのターンの攻撃は少なくなりやすい点。

引き継ぎ攻撃
カオス・ルーラーは上記の攻撃以外にも「各主人公ごとにラスボスの前座戦から引き継いだ技」を使用してきます。画像は7周しないと全部撮れないのでさすがに省略で…
引き継ぎ攻撃と使用してくる主人公は以下のとおりです。

虚空陣(危険度:低~中)
ジュディ編で使用してくる攻撃。単体にダメージ+追加効果で混乱。アタッカーが狙われなければさほどの脅威ではない、むしろ滅殺剣よりもありがたい。

天・地・犬(危険度:中)
ローラ編(ダグル・ボースルート)で使用してくる攻撃、ディフレクト可能。滅殺剣以上のLP攻撃力を誇るが最終形態は使用してこないため影が薄い。

シャドーブレス(危険度:激高)
ローラ編(ゲレイオスルート)で使用してくる攻撃、ディフレクト可能。こちらは最終形態でも使用してくる。その効果は単体ダメージ+気絶・暗闇・毒の追加効果という驚異的な性能。攻撃判定回数が多くLP攻撃力も高い、さらに気絶効果も合わさり1発で勝ちムードから負けムードに変わることもある。ゲレイオスルートのカオス・ルーラーが最強候補に数えられる主な原因。

下僕たち(危険度:高)
ヴェント編で使用してくる全体攻撃。ダメージ+暗闇の追加効果。数値の上ではそこまで高性能な攻撃ではないのだが比較的LP泥棒になることが多い。またヴェント編は命中率に関わる「技」の資質が低いキャラクターが多いため暗闇が刺さるとLP削りが減速して大変なことになる。しかも第1形態から最終形態まで満遍なく使用してくるため、迂闊に多人数を行動させていると一気に壊滅状態に陥る。

百花繚乱(危険度:中)
ルビィ編で使用してくる単体攻撃、ディフレクト可能。天・地・犬よりもさらにLP攻撃力が高いため連発されると辛い。最終形態は使用してこない。

プラズマシャワー(危険度:高)
キャッシュ編で使用してくる全体攻撃、ディフレクト可能。ダメージは大したことはないのだが、この攻撃の真価は追加効果の麻痺。キャッシュ編はピュリファイの使えるジョーゼフやLPの高いプラティフィラムやヴェント、アタッカーのゴージュ神など強力なキャラクターが多いのだがこの攻撃の麻痺1発で戦況が一変することもあるため非常に危険な攻撃。

ロストスペル(危険度:高)
アーミック編で使用してくる。ダメージはないがしびれ、毒、混乱、凍結の4つの状態異常にしてくる非常に厄介は攻撃、最終形態は使用してこない。しびれは恐怖のようにリールにモザイクがかかり閃き不能となる。凍結はステータス異常が固定され混乱や気絶状態が非常に解けにくくなる。そのため第2形態に麻痺や気絶と併せてロストスペルの凍結を受け、最終形態に突入しても状態異常が解けることなく戦列に参加できないキャラクターが出る、といった事態が起こったりする。

トリプルゼロ(危険度:激高)
マイス編で使用してくる単体攻撃、ディフレクト可能。マイス編カオス・ルーラー戦の全形態に渡って使用してくるこのゲーム最凶最悪の攻撃。性能はダメージ+石化であり、石化の効果は行動不能+キャラクターの重量倍増。重量が増えるとレスキューの成功率も下がるためレスキューミスにより石像が乱立していくなどということもある。さらにLP攻撃力も高いため滅殺剣以上の脅威となる。

有効な補助行動
どの主人公にも共通して言えるのはカオス・ルーラーは強敵である、ということです。しかしこのラストバトルではいくつかの攻撃や補助術を使用することで戦いを若干楽に進めることができます。ここではその補助行動のいくつかを紹介していきます。ヴェント以外の物語では最低1キャラクターはどれかしらの補助術を初期習得しているため打開に向けて活用していくことになります。

「力」ダウン攻撃
体術「キッチンシンク」杖技「骨砕き」杖技「引き落とし」の3種。命中させると敵のステータス「力」を低下させることができる。キッチンシンクと引き落としはL2技のため使用するにはそれぞれキック、本手打ちからの閃きが必要となる。骨砕きはL1技なので閃きは必要ないが命中率でやや劣る。
魔剣、ソードダンシング、滅殺剣などカオス・ルーラーのメイン攻撃の多くに有効。さらに使用する主人公やキャラクターを選ばないためほぼ必ず使用することになる。

ヒロイズム・ビルドアップ
それぞれ火行術「ヒロイズム」と土行術「ビルドアップ」
ヒロイズムは対象の「力」を上昇させる術でローラが初期習得している。ビルドアップは「力」と「体」を上昇させる術でロイが初期習得している。アンサガは上昇するステータスが2つになると効果が分散となるためビルドアップで上昇する「力」はヒロイズムよりも低くなる。どちらも3ターンで効果が切れる。
高速ナブラの威力を上昇させるために使用することになる。まさにやられる前にやれ。

ウエポンブレス・アーマーブレス
どちらも金行術でウエポンブレスはレベッカが、アーマーブレスはジョーゼフとロイが初期習得している、どちらも永続術。それぞれ武器と防具の性能を上昇させる術で、特にウエポンブレスは「力」上昇術とは違い対象が武器なため弓を装備したキャラクターにも有効。アーマーブレスは壁役のキャラクターやアタッカーに使用することでダメージを減らすことができる。防具を装備していなくても効果を発揮するため実質防御力を上げる術である。「力」ダウン攻撃と同時に使用することで味方の被害をかなり軽減することができる。

ピュリファイ
水行術に分類される回復術。HPを回復させるだけでなく毒、眠り、暗闇、しびれ、麻痺を回復することができる便利な術。初期習得者はジョーゼフやマイスなど。またレベッカのように水のファミリアL4パネルを初期所持していると使用できたり、術具屋にピュリファイを使用できる水行術の術具を売っていることがあるなど見かける機会は多い。カオス・ルーラー戦以外にも閃き道場でしびれを受け閃き不能になったときの復帰など何かと役に立つ場面が多い。


今回はここまでとします。このカオス・ルーラーを打開できるかどうかがリレーにおける最大の焦点となると思われますので走者の皆様はぜひとも負けないように頑張ってください!
次回からは各主人公の物語とその見どころについて解説していきます、お楽しみに。